自然数の各桁を足したときの桁数
ブログの記事「9で割り切れる数の性質について - OGATA Tetsuji の数学ブログ」を読んで自分なりに以下の疑問について考えてみました。
「自然数の各桁を足したとき、その桁数は元の自然数の桁数より減るのか?」
1桁の自然数の場合は、各桁の和(自然数そのもの)は1桁です。
2桁の自然数の場合はどうでしょうか?各桁の和は、11の場合、で1桁ですが、19の場合、で2桁です。
3桁の自然数の場合はどうでしょうか?999の場合、で2桁です。3桁以上の自然数については、自然数の各桁を足したとき、もとの桁数より減るという予測にたどり着きました。
そこで、各桁の和は元の自然数とどのように比較できるか?という疑問が浮かび、ひとつの命題を思いつきました。
より一般的な命題
係数についての条件、を取り除くと上記の命題は反例があります。例えば、901です。しかし、桁数に関しては以下の命題が成り立ちます。
命題
かつならばの桁数はの桁数より小さい。
証明
の場合は最初の命題で証明済みです。
の場合、とすると、の各桁の和 > の各桁の和です。最初の命題を適応すると、の各桁の和はの桁数より小さいので、の各桁の和もの桁数より小さいです。ここで、はと桁数が同じなので、の桁数 > の各桁の和が成り立ちます。
具体例
簡単な例は901です。各桁の和は10で、元の数より桁数が小さくなってます。